伝統メディア『婦人画報』のMembership Journey〜 トラフィック依存からの脱却と強みをエンゲージメントに変える:未来志向のデータ戦略
PIANO Japan株式会社主催イベント「Piano Academy Tokyo 2026」にて、ハースト婦人画報社 ソリューショングループ 副本部長の前西克哉様と、同社デジタル本部オーディエンス&エンゲージメント部 チーフプロデューサーの行方優紀様にご登壇いただき、伝統メディア『婦人画報』のMembership Journeyをテーマに、会員制サービス「婦人画報&美しいキモノプレミアム」の立ち上げから現在までの5年間の歩みと、それに伴う組織変革やデータ戦略について、具体的な事例を交えてお話しいただきました。
トラフィックからエンゲージメントへ
婦人画報の強みは、120年以上にわたり編集部が培ってきた信頼性と、ここでしか読めない深いコンテンツです。2021年、まだPV偏重の風潮が根強かった時期に、同社はあえてトラフィックではなくエンゲージメントを重視する方針を打ち出しました。まずログイン機能を導入して読者との関係構築を進め、2023年に有料会員サービスを開始。2024年にはPianoを導入し、会員育成の仕組みを本格化させています。
Piano活用による具体的な効果
スコアリング機能による、登録意欲の高いユーザー・コンテンツの可視化と、的確なタイミングでのオファー提示
プロモーションコードの即時発行による、キャンペーン立案から実施までのスピード向上
価格改定やUI/UX改善を自社チームで迅速に設計・実行できる体制の確立
Piano導入を機に、編集部や広告営業部門、Piano ID担当チームなど部門を横断したプロジェクト推進の文化が社内に根付いたことも、大きな変化のひとつとして挙げられました。
今後の展望
2026年9月には、雑誌の定期購読者とデジタル会員をID連携する新サービスを開始。今後は他媒体への会員基盤の展開や、データ活用を軸にした事業拡大も見据えています。
セッションの最後には、今回の取り組みから得られた3つの学びが共有されました。自社ならではの価値を見極めること、部門の垣根を越えて改善を続けること、そしてデータを見る前に目的を明確にすること。婦人画報の挑戦は今なお発展途上であり、今後の展開にも注目です。




